京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻
動物栄養科学分野
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 飼料中微量元素調査


生産コスト低減畜産生産技術開発推進事業

自給粗飼料給与時の和牛に合った微量元素の推奨給与策とその実践による繁殖育成成績の向上

 

本研究室では、平成21年度から(社)畜産技術協会からの支援を受け、「自給粗飼料給与時の和牛に合った微量元素の推奨給与量の策定とその実践による繁殖育成成績の向上」事業を行っています。

その事業の一部である「飼料調査事業」の成果を公開します。

 

概要

繁殖牛農家366戸ならびに育成牛農家232戸から給与されている粗飼料を採取し、微量元素含量を測定しました。

粗飼料の微量必須元素含量は、同じ草種でも検体間で大きくばらついていました(表1)。また、多くの自給草種で日本標準飼料成分表に示された銅と亜鉛の値よりも平均値が低いでした。したがって、成分表に基づいた飼料設計では、粗飼料の銅や亜鉛含量を実際よりも高く見積もり過ぎ、実際には欠乏飼料となりやすい危険性が示唆されました。


               表1 主な(検体数10以上)粗飼料の微量必須元素含量(mg/kg乾物)


上段:平均値±標準偏差 下段:日本標準飼料成分表(2009年版) -は記載なし







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